羽鳥国際特許商標事務所

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ずっと「シャチハタ」だと思ってた。デスクのハンコに隠された意外な事実

宅配便の受け取りや、回覧板。 そして事務所での書類仕事。
私は毎日、呼吸をするようにこう言っていました。

「シャチハタ取って〜」

朱肉がいらず、ポンと押せるあのはんこ。
私は長いあいだ、あれが「はんこの種類の名前」だと思っていたのです。

ところがある日、ハンコをまじまじと見て違和感を覚えました。
……あれ? これ、もしかして会社名?

よく見ると英語で Shachihata と書いてある。
しかも、日本語表記を調べたらもっと衝撃。

正式には「シヤチハタ」

「ヤ」が大きいんです。
小さい「ャ」じゃなくて、大きい「ヤ」で「シ・ヤ・チ・ハ・タ」。

この時点で、「えっ、私の知ってるシャチハタじゃない…?」と動揺。気になって少し調べてみました。

すると、あのポンポン押せる浸透印の正式名称は 「ネーム9」 だということが判明。

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シヤチハタオフィシャルショップより引用

つまり、

 ・ 「シヤチハタ」は会社名(ブランド名)

 ・ 商品名は「ネーム9」

私たちは気づかないうちに、 商品名ではなく「会社名」で商品を呼んでいたわけです。

ここで、ふと思い出したことがあります。

「ホッチキス」や「セロテープ」
これも実は、会社名や商品名だったってご存知でしたか?

「ホッチキス」は、アメリカの製造メーカー(E.H.ホッチキス社)の名前が由来なのですが、 あまりに有名になりすぎて、今では「ステープラー」という道具全体を指す一般名称として定着してしまいました。

一方で、「セロテープ」はニチバン株式会社の登録商標。
他社は同じような商品を売るときは「セロハンテープ」と呼ばなければなりません。

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J-Platpatより引用


では、「シヤチハタ」はどうでしょう?

役所の書類に「※シャチハタ不可」なんて書かれるほど一般化していますが、法的には、シヤチハタ株式会社さんが大切に守っているブランド名(商標)なんです。

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J-Platpatより引用

これって、知れば知るほどすごいことだなと思います。

「日本中の誰もが知っている名前」でありながら、 「自分たちだけのブランド」として守り抜く。

そのために、商品そのものの品質を磨き続け、 ロゴの表記ひとつにも徹底的にこだわる。

ただの事務用品だと思っていたハンコの中に、 企業の熱いプライドと、長い歴史が隠れていました。

私たちは今日も何気なく「シャチハタ」と言ってしまいます。
でもその名前の裏には、創業からの歴史や、 ブランドとして守られてきた長い時間がありました。

いつも使っている道具の名前、 コンビニで見かけるお菓子の名前。
「これって実は、誰かが一生懸命考えた特別な名前なのかな?」

そうやって少し視点を変えてみるだけで、 見慣れた景色が急に色鮮やかになって、なんだかワクワクしてきませんか?

日常の中に、実はたくさんの「守られたアイデア」が隠れている。 毎日が、ちょっとした宝探しのようです。

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私たちは、 そんな企業の「名前」や「アイデア」を 『権利という形で守る』というお手伝いをしています。

日常に溶け込んでいる「当たり前」が、 これからもずっと、特別なブランドとして輝き続けますように。

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所長/弁理士  羽鳥 亘

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